加工用トマトのスマートICT技術による実証栽培を開始 ヤンマーマルシェ社

ヤンマーマルシェ株式会社は、滋賀県長浜市とカゴメ株式会社と連携したスマートICT栽培の実証実験を行います。栽培するのは加工用のトマトで、栽培後にはカゴメが買い取って6次化に向けた商品づくりを行います。

この実証実験が行われるのは、滋賀県長浜市にある小谷城スマートIC栽培実験農場で、加工用トマトの産地化を目指す取り組みとして長浜市との官民連携で行われます。

健康ブームを背景に国産加工用トマトの産地化へ

農機大手のヤンマーグループと、ケチャップ大手のカゴメが、長浜市と共に加工用トマトの産地化を目指すプロジェクトを行う背景には、健康ブームによる国産加工用トマトの需要の高まりがあります。

一方では、高齢化や担い手不足によって生産者が足りない状況のなか、機械導入による省力化や、遠隔地からの栽培や生産指導などの取り組みを行うことで、長浜市の農業者の経営安定化や地域農業の持続的な発展を目指しています。

農業従事者の減少とスマート農業

農林水産省では、主に自営農業に従事する農業者(基幹的農業従事者)の減少と、農業従事者の高齢化によって、農業の労働力が不足することを背景としてスマート農業を推進する方針を示しています。

基幹的農業従事者の数は、2015年の176万人から2020年には136万人へと急速に減少しています。また、農業従事者に占める65歳以上の高齢者の割合は、同じく2015年が64.9%から2020年には69.8%まで増加しています。

スマート農業では、機械やセンサーの活用による作業の自動化に加え、情報共有の簡易化やデータの活用などの取り組みが進められています。

スマート農業技術に積極的に取り組むヤンマー

ヤンマーでは2018年に自動走行トラクターを発売するなど、スマート農業による1人当たりの耕作面積の拡大のための技術開発を積極的に行っています。

ロボットトラクター
ヤンマーの自動運転トラクター「VISION02」

自動走行トラクター「VISION02」では、トラクターに乗車することなくタブレットなどの携帯端末によって操縦を行うことが可能で、有人機と合わせて1人で2台分の作業を同時に行うことができます。